さわるなッ危険ッ!?
コンコン。
「どうぞー。はいっていいよ。」
はー緊張するっ!怒られたりするのかな?ま、しょうがないよね・・・。
「失礼します」
初めて入った生徒会室は・・・。一言で表すなら、凄い。
そして思った。ここはどこだ?
そう、すべての家具がヨーロッパ製ですって行っても良い感じの物ばかりで。
床もなんか絨毯引いてあるし・・・。
そんな凄い部屋にあっけにとられていると、
「まぁ、初めて来たらびっくりするよね。僕も驚いたからさ。
とりあえずそこに座って」
と誘導された。ソファーはふかふかで目の前には美味しそうな紅茶とクッキーがおいてある。
「お構いなく」と言われたので食べた。
ふつーに美味しかったです。
やっぱ私立高校になると凄い。たしかにここはお金持ちはけっこういる学校だしね。
一人で納得してると会長が口を開いた。
「で、栗原さん。なんでそんなに男嫌いなの?」
あーやっぱりそのことだよね。でも言いたくないとおもい黙ってると、
「ちょっとこの資料見てくれるかな?」
と資料を机の上に出された。そこの資料名は、「栗原雫」だった。
この学校は生徒会が各生徒の資料を作り保管しているらしい。大抵は欠席回数とか一般的なことを書いてると説明された。
とりあえず資料をひらく。
そこには・・・。
私に殴られた人の名前のリストがあった。
うわー。私こんなに人殴ってたんだ!気を付けなきゃ。でもこれ見せてどうするんだろ?
「君は男を殴りすぎだ。2ヵ月で100人ほどの被害者が出ている。これ以上被害者を増やしてはいけないと生徒会では考えた。しかし対策が思いつかない。」
そうなんですよね。私も何とか直したいと考えるのですけどだめなんですよ。
不登校とかなりたくないし、女子校今更いけないし。
「そこで・・・」
会長は真顔でこういった。
「俺と付き合って慣れろ。」
・・・。沈黙が続く。この人何行ってるんだろう?頭大丈夫かな?
「会長何行ってるのですか?男の人に触るのもままならない私が会長と付き合えるわけがないでしょ」
とりあえず、付き合う気はさらさら無いので断る。つか命令されても困るんですよね。
「あ?俺様に逆らうのか?大丈夫。俺はお前の男嫌いが直ったらいつでも別れてやるから。ほらケータイ貸せ!」
は?俺様キャラだったけ?猫かぶりかコイツは。
やだー。ほんとに命令されるの無理なタイプ。
「嫌ですっ!付き合わないし、ケータイもかしません!」
でも遅くて、会長はもう私のケータイを持っていた。
「何してるんですか会長っ!(怒)」
「なにって、メアド交換してるに決まってるだろ!完了!とりあえず俺はお前に付き合ってあげてるんだ。感謝しろ。そして会長じゃなくてルイってよべ。」
もう私は言葉が出ない。
そして会長は
「じゃ、今日からよろしく。し・ず・く♪」
といって生徒会室から出て行った。
私は唖然として生徒会室に取り残された。