追いかけて繋ぐ恋
私は子猫を抱いた吉永くんと歩いた。

白に茶色いプチがあるかわいい猫だった。

子猫は寒いのか震えていた。

私はカバンからタオルを出して、かけてあげた。


「サンキュ」
吉永くんがお礼を言った。


お礼…


あ!私も言わなくちゃ。


「吉永くん、この前はありがとう」

「この前?」
不思議そうな顔をした。

時間が経っているから覚えてないかな?


「この前、数学の時間に助けてくれたでしょう?」

「ああ、あれね…」

思い出したしたようだ。


「ここだよ」

『あいだ動物病院』のドアを開けた。


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