追いかけて繋ぐ恋
吉永くんとは挨拶さえも交わすことがなくなった。

顔を合わせれば挨拶くらい交わせるのだろうけど、近くに歩いてきた!と思うと横にそれたり、振り返って、来た道を戻ったりと私自身が避けていた。

授業中にこっそり見るだけしか出来ない。

相変わらず空を眺めていた。


気付けば、もう終業式で明日から夏休み。


夏休みは塾の夏期講習を受ける予定だ。

まず今日、説明会がある。


学校を出て、塾に向かった。
教室には15人くらい集まっていた。

私は一番前の端に座った。


ガラガラ~

ドアが開いて3人の講師が入ってきた。


一番最後に入って来た人を見て、ビックリした。



< 116 / 213 >

この作品をシェア

pagetop