追いかけて繋ぐ恋
「ともちゃん、こんにちは」
中に入ると相田先生が診察室から顔を出した。

「ゴン太は良くなった?」

この前、お腹を壊したゴン太を連れてきたばかりだった。


「はい、もうすっかり元気!」

「それは良かった。その子猫は?」


吉永くんが抱えていた子猫を見た。

「そこの公園で捨てられていて、弱っているので診てください」
吉永くんは子猫を渡した。


「風邪を引いているみたいだね。1日うちで預かるよ」

相田先生は子猫を撫でた。


「で、その後は君が飼うの?」

「はい、飼います」

吉永くんはハッキリと言った。



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