追いかけて繋ぐ恋
「おねえちゃん、あそぼうよ!」

快くんに手を引かれながら部屋に入った。


薫さんは用事を済ませてくると隣りの家に帰って行った。


私は快くんと遊びながら、たまに吉永くんを見た。

本を読んでいた。


ん~やっぱり避けられている?

何か話したいけど、言葉が出ない。


仕方なく、快くんと遊ぶことに集中した。

かわいい快くんと遊ぶのは楽しくて、癒される。


バサッ…


何か落ちた音がして、音がした方を見た。


吉永くんの足元に本が落ちていた。

「吉永くん?」


< 120 / 213 >

この作品をシェア

pagetop