追いかけて繋ぐ恋
吉永くんと一緒にブルーも出てきた。


ブルーはバッグから顔を出していたゴン太を見て、動きが固まった。


「ゴン太、いらっしゃい」


吉永くんはゴン太を撫でた。

それを見ていたブルーは「フーーーーッ!」毛を逆立てて、威嚇した。


「クゥーン…」

ゴン太は出していた顔を引っ込め、バッグの中に隠れた。


「あ~あ」

「アハハ~」


私たちは顔を見合わせて笑った。

「やっぱりブルーのほうが強そう」

「おい、ゴン太!顔出せよ」


ゴン太は小さくなって、少し震えていた。
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