追いかけて繋ぐ恋
声に出して呼んで、恥ずかしくなった。

エアコンが効いていて、涼しい部屋なのに、私は暑くなった。


「もう一回言って」

えっ…何で?

もう一回…ですか?


「悠希」

「朋花」

「はいっ!」

「プッ!アハハ~!何で返事?」


吉永くんは大きな声で笑った。

だって、呼ぶからつい返事してしまった。


名前を呼び合うなんて…恥ずかしい。


でも

嬉しい。


吉永くん…悠希がまた近くなったようで、「好き」という気持ちが更に大きくなった。


私は悠希が好き。


この気持ちを伝える日がいつか来るかな。

いつか伝えたい。


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