追いかけて繋ぐ恋
「その子、名前何にするの?」

「ん~、やっぱ名前いるよな?」

「かわいい名前付けてあげて」

「こいつオスだから…」

子猫を見て、空を見上げる。

きれいな夕焼け空だった。


「ブルー」

「えっ?」

「こいつの名前、ブルーにする」


ブルー…青?

青空?

「吉永くん、青色が好きなの?」

「青色も好きだけど、青空が好き」


やっぱり青空からブルーなんだ。


「ブルー」

吉永くんが呼んだ。

ニャアー

返事した?

「気に入ったみたいだね」


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