追いかけて繋ぐ恋
思いがけない展開になってきた。


「はい、これデート資金ね。足りない分は悠希が出しなさいよ」

薫さんに渡された1万円を悠希は無造作にポケットに入れた。



翌日、悠希の誕生日。

昨日渡すことが出来なかったプレゼントはそのままバッグに入っていた。


約束の時間に外に出ると悠希が待っていた。


「おはよう」

「はよ」


それだけの言葉を交わして、歩き出した。

私は悠希の少し後ろを歩いた。

まだどこに行くか決めていない。


< 160 / 213 >

この作品をシェア

pagetop