追いかけて繋ぐ恋
「あのさ…」


えっ…起きてるの?
寝てないの?

まさか寝たふり?


「な、何?」

肩に頭を乗せたままですが…

乗せたまま、顔をこっちに向けた。

またもや、近い…。

しかも、やや上目遣い?


「今日…デートなんて嫌じゃなかった?姉ちゃん…お礼なんて変な言い方してたけど…」

「嫌じゃないよ…悠希と出掛けたかったし」

「何で?」

えっ?

好きだから?

でも、今言えません。


「遊びたかったから…かな?」

「ふ~ん。俺じゃなくて、健吾のほうが良かった?」

「ううん、悠希が良かったよ…」

「それ聞いて安心した」


何で安心?

どういう意味?


悠希は乗せたいた頭を起こし、外を見た。
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