追いかけて繋ぐ恋
「ん?ああ…朋花がぼーっとしていたから、ここまで連れてきたんだけど…覚えてない?」


コースターに座って動き出したとこから記憶が曖昧だった。


「よく覚えてない…」

「すごい叫び声だった。怖いなら無理して乗らなくていいのに…」

「だって…大丈夫かなと思って…」

青くなっていた顔が繋がれた手を見て、少しずつ赤くなってきていた。


「顔色戻ってきたな。何か乗れる?」

「うん、ありがと…」


その後は激しいのを避けて、緩いのに乗った。

楽しい!
好きな人と一緒の遊園地って、なんて楽しいんだろう!


自然と顔がにやける。


「ニコニコじゃん、楽しい?」

「うん!悠希は?」




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