追いかけて繋ぐ恋
「ねえ、あたしと話すのつまらない?」


「ん?そんなことないよ。何で?」


「だって、さっきからそうだなしか言わないし」


ハッとした顔でこっちを向いた。

何?


「ごめん、考え事しながら聞いていたかも」


考え事しながら?

それってちょっと寂しい。

私の話に興味がないってこと?

寝てしまおうかな。

目を瞑る。


「朋花?寝たの?」


寝てないけど、目を開けない、答えない。

何だか悔しいもの。


すると


バサッ…


何かが体に掛けられた。

薄目で見ると悠希が着ていたジャンバーだった。
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