追いかけて繋ぐ恋
「そういえば何か話でもあった?」

デブ猫になりつつあるブルーを抱っこしたら、前より重かった。


「うん、気になることがあって」

「何?」

私の横に来て、ブルーを撫でた。

優しい顔で撫でる悠希を見ながら、口を開いた。


「佐田先生と仲が良いの?」

「仲が良いとかそういうのではなくて…佐田先生には感謝している」

「感謝?」

「うん、1年の時の担任だったんだよ」


そういえば、あの先生…去年は担任を持っていた。


今年はどこの担任になっていないはず…。
< 178 / 213 >

この作品をシェア

pagetop