追いかけて繋ぐ恋
「あたしね、悠希のことが好きだった。お姉ちゃんと悠希と一緒に話すことが何度かあって、悠希に魅かれたの」

「そう」

「お姉ちゃんと別れたことを知った時はチャンスだと思ったんだけど、お姉ちゃんがすぐ死んじゃって…どうすることも出来なかった」

「…」

「何度か悠希に話そうとしたけど、ずっと避けられていてお姉ちゃんの妹であるあたしじゃダメなんだと思って」


高田さんでもダメ、私でもダメなんだ。


私は何も言えず、ただ話を聞いていた。


「私は今の彼が本当に好きだから、もう悠希には何も未練はない。だから、悠希にも前を向いて欲しいの」

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