追いかけて繋ぐ恋
分かれ道、悠希の家は右だけど、今日は左に行く。


えっと、部屋片付けてあったっけ?

必死に部屋を思い出す。

あ、昨日掃除したんだ…うん、大丈夫。



「おじゃましまーす。あれ?誰もいない?」


「うん、みんなまだ仕事」

お姉ちゃんも今日はバイトだった。


ゴン太が尻尾を振りながら、走って来た。


「おー、ゴン太!久しぶり」


ゴン太を抱いて、私の部屋に入った。


悠希は躊躇いもなく丸いクッションに座って、ゴン太とじゃれていた。


自分の部屋に悠希がいるのが、不思議な感じだった。
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