追いかけて繋ぐ恋
「ココアでいい?」

私はキッチンから2つのマグカップを持ってきた。

湯気がほわほわしていて、ココアの香りが部屋に充満した。


「で、今日は何?」

何だか緊張する。


「あのね、今日高田さんから悠希に渡して欲しいと預かった物があって…」


ポケットから『悠希へ』と書かれた手紙を出して、悠希の前に置いた。


悠希は置かれた手紙をジッと見る。


「それね、由衣さんからなんだって」

「由衣から?」
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