追いかけて繋ぐ恋
サファイアなんて、やっぱり高いよね?

こんな高価なものをもらっていいのかな?


「いいの?」

「もちろん。朋花のために買ったのだから。付けてやろっか?」


悠希は立って私の後ろに来た。


今、ここで?


レストラン内でなんて…目立つような…


周りの視線なんて全然気にしない悠希は

私の手にあったネックレスを素早く取って、付けてくれた。

そして


耳元で「似合ってる」と囁く。

耳に息がかかり、顔が熱くなった。


「ありがとう。あ、あたしもプレゼントがあるよ。クリスマスプレゼント!」


悠希が席に戻った瞬間にプレゼントを置いた。


ガサガサ


「お、サンキュー」


濃いグレー色の手袋をあげた。


「じゃ、俺からも…」




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