追いかけて繋ぐ恋
もしかして…
吉永くんのことかな?


私は話をしている様子を見た。

聞いていた女の子が苛立っていた。
「吉永悠希!いないの?」

「あ~吉永?あいつ悠希って名前なんだ?」

呑気に答える。

「もう!悠希の席どこ?」

「あっちの窓側…今早坂が座っている」

私と美帆のほうを指差す。


吉永くんは今日も昼休みになると同時に出て行ったから、美帆が座ってお弁当を食べていた。


女の子は近付いて来た。


「ここが悠希の席?」

「そうだけど?」

美帆が食べながら答えた。



< 22 / 213 >

この作品をシェア

pagetop