追いかけて繋ぐ恋
「綿谷…名前、何?」
「えっ?」
「下の名前…何?」
「私は朋花だけど?」
何も言わずに前を向いた。
何だったの?
吉永くんはまた空を見上げていた。
今日は珍しくホームルームまで吉永くんがいた。
担任の水島先生が遅れるらしく、体育委員が前に出て、来月の球技大会の説明をしていた。
去年と変わらない話なので真剣に聞いている人はほとんどいなくて、あちこちから話し声が聞こえた。
「朋花…」
いきなり吉永くんが振り返って、私の名前を呼んだ。
しかも
下の名前…呼び捨て?
「えっ?」
「下の名前…何?」
「私は朋花だけど?」
何も言わずに前を向いた。
何だったの?
吉永くんはまた空を見上げていた。
今日は珍しくホームルームまで吉永くんがいた。
担任の水島先生が遅れるらしく、体育委員が前に出て、来月の球技大会の説明をしていた。
去年と変わらない話なので真剣に聞いている人はほとんどいなくて、あちこちから話し声が聞こえた。
「朋花…」
いきなり吉永くんが振り返って、私の名前を呼んだ。
しかも
下の名前…呼び捨て?