追いかけて繋ぐ恋
「は?悠希んちに行くって、この子悠希とどんな関係なの?」

怖い顔で私を見る。


ただのクラスメートです…。


「どんな関係だろうと芽衣ちゃんには関係ないだろ」


吉永くんはカバンを持った。

「朋花、行こう」

歩き出したので、急いで後を追った。


教室を出る時に振り返ると、高田さんは呆然と立ち尽くしていた。

教室に残っていた人たちが私と吉永くんに注目していた。


美帆も驚いた顔で見ていた。

「美帆、バイバイ」

手を振って、既に廊下を歩いている吉永くんを追った。

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