追いかけて繋ぐ恋
私たちの高校はバイト禁止のはず。


「ん、誰にも言うなよ」

「うん」


吉永くんが出るなら帰らないといけない…。

私はブルーを撫でてから立ち上がった。


一人で帰れると言ったのだけど、押し切られて…送ってもらった。


また自転車の後ろに乗った。

10分後、家に着いた。



やっぱり私の家と吉永くんちは近かった。


「今日は付き合わせて悪かったな。じゃ…」
右手を上げて、来た方向と違う方向に走って行った。


バイト先はあっちなのかな。

「ただいま~」

「おかえり」

リビングに入るとお姉ちゃんがアイスを食べていた。

< 33 / 213 >

この作品をシェア

pagetop