追いかけて繋ぐ恋
「分からないとこは聞いてるけど…」

「聞くって、誰に?」

「姉ちゃんかな」

頭の良い人のお姉さんはさらに頭が良いみたいだ。

私のお姉ちゃんなんて、忘れたとか言って教えてくれない役に立たない姉だ。


「薫さんは才色兼備だよね~」

「宮下くんは吉永くんのお姉さんを知ってるの?」

「俺たちは小学校の時から腐れ縁だから」

宮下くんが笑った。

2人はそんな前から友だちなんだ。



ガチャ

玄関のドアが開いた。



「悠希~カレー持って来たよ」

お鍋を持った綺麗な女の人が入ってきた。
 
「ゆうくん、ご飯」

隣りには小さいかわいい男の子がタッパーに入ったご飯を持っていた。

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