追いかけて繋ぐ恋
どなたでしょうか?


「薫さん、久しぶり!」


宮下くんがお鍋を受け取った。

「けんちゃん、来てたの?じゃ…けんちゃんも食べて」

「ごちそうさまです」

「健吾、図々しいな」


吉永くんが宮下くんからお鍋を受け取り、テーブルに置いた。


薫さんと呼ばれた人が私を見た。

「おじゃましてます!」


呆然と見ている場合じゃなかった。

慌てて、立ち上がって頭を下げた。


「はじめまして、悠希の姉の薫です。この子は息子の快(かい)」

「こんにちは。かいです」

快くんがぺこりと頭を下げた。

礼儀正しくて、かわいい!

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