追いかけて繋ぐ恋
「快、買い物行くよ~」

悩む私たちの前に薫さんの登場。

薫さんは私を見て、ニコリと微笑んだ。


「朋花ちゃん!遊びに来たの?」

「あ、はい」

「ママ~ゆうくんと遊びたい!」

吉永くんは抱えていた快くんを下ろした。


「今からママとお買い物行くよ。2人の邪魔になるから…」

「ぼく…邪魔?」

「快、邪魔じゃないよ。でも、買い物から帰って来てから遊ぼう」


吉永くんは快くんと同じ目線になるようしゃがんで、頭を撫でた。


薫さんも吉永くんも私に気を遣ってくれたみたい。

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