追いかけて繋ぐ恋
出掛ける薫さんと快くんを見送ってから、私たちは家に入った。


ニャ~


ブルーが玄関に座って待っていた。

外での声が聞こえたのかな。


「どうぞ」

「お邪魔します」


先に入った吉永くんの後に続いた。


「何か飲む?」

「あ、何でもいいよ」


吉永くんは冷蔵庫から麦茶のペットボトル出して、コップを抱えてきた。

ソファー前のテーブルに置いて、コップに注いだ。


私はそんな動きをぼ~っと見ていた。

吉永くんと目が合った。


「何で見ているんだよ」

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