追いかけて繋ぐ恋
何で?

何でだろう?

首を傾げる。

「えっと、分からない」


「何だよそれ」


フッと笑われた。


「ブルー、また大きくなったね」

私は近くにあったおもちゃでブルーと遊んだ。


「デブ猫になるかも」


吉永くんが笑いながら、ブルーを撫でた。


ブルーは気持ち良さそうに目を閉じた。


吉永くんの手って気持ち良いのかな。

撫でる手をジッと見てしまった。


「今度はどこ見ているの?」


また吉永くんに指摘された。


「手を見ていた。ブルー、気持ち良さそうだなと思って」

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