追いかけて繋ぐ恋
年は3つ違うけど、なぜか話が合って、それが楽しくて、どんどん由衣さんに魅かれていったという。


「どっちから告白して付き合い始めたの?」


吉永くんが躊躇うことなく話すから、私も恐れることなく聞くことが出来てきていた。


「俺…からかな」


告白シーンも教えてくれた。


2人は机を並べて勉強するのが当たり前になっていた。

そして

帰りはいつも由衣さんの家まで送った。


秋が深まり、寒くなってきていたので「温めてあげる」といって由衣さんと手を繋いだ。


繋いだ手を拒まれなかったから、由衣さんも自分を想っていてくれているに違いないと確信して、好きだと伝えた。

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