本気で好きなんだ。

「結愛、着いたよ。歩ける?」


考えている間に、拓斗の家に着いた。

『あ、うん……っとと』

まだ微熱があるからか、少しふらっとした。


「………危ない」







拓斗がそう言った瞬間、体が宙に浮いた。










――いや、正確に言うと拓斗にいわゆるお姫様だっこをされた。


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