スウィートレッスン〜運命の相手は…幼なじみ!?〜

─────ダイちゃんだった。



「あんた、だれ？」


地面に飛ばされた光貴くんが、ゆっくりと立ち上がってダイちゃんを睨みつける。


「……ヒナの保護者だけど」


冷静に話しつつ、声のトーンが普段と全然ちがう…ダイちゃん。


「なんだよ。保護者って？」


光貴くんを刺すような鋭い目つきで見ているダイちゃんの代わりに…



「あたしのお兄ちゃんだよ！」



と、あたしは とっさに嘘をついた。


「兄貴が出てくんなっ！」


「…お前フザけんなよ」


ダイちゃんの拳にギュッと力が入った。


このままじゃ、ダイちゃんが光貴くんを殴っちゃう。


それだけは絶対にダメッ！


「やめてっ！！」


あたしは自分の精一杯の力で、ダイちゃんの腕にしがみついた。