スウィートレッスン〜運命の相手は…幼なじみ!?〜
「なんで、アイツを帰したんだよ。このままで、お前は悔しくないのかよ?」
「そんなの…どうでもいいもん」
「お前、アイツに無理やりキスされたんだぞ!」
小さい頃からダイちゃんを知ってるけど…
こんなに怒っているダイちゃんは、今まで見たことがなかった。
一度キレてしまったダイちゃんの怒りは、いっこうに治まらない。
「だって、それよりも……。あたしは…ダイちゃんが先生になれなくなる方がヤダもん…」
「え」
ダイちゃんの腕から、力が一気に抜けていくのがわかった。
「そう思ってるなら、あんまり…心配かけんな」
───そのすぐ後…
恐怖で冷えきっていた背中に、温かい腕が回され…体温が一気に上昇する。
「……ダイちゃん?」
とっても安心できる…温かい胸の中に、あたしは抱きしめられていた。