スウィートレッスン〜運命の相手は…幼なじみ!?〜
ヒナに泣き顔なんて似合わない。
もし…この先も涙を流すことがあっても、それが嬉しい時に流す涙であって欲しいと願う。
「ねぇ、ダイちゃん。どうして、さっき『試してみる?』なんて言ったの?」
笑ったままの顔で、ヒナが嬉しそうに俺にそう聞いてくる。
「さあ…なんでだろうな?お前と一緒で…俺にもわかんねぇよ」
そう言うと、思いっきり砂浜に倒れこむように寝転がった。
ヒナが答えられなかったように…俺も答えが見つからなかった。
キスをしても嫌じゃないけど…なにも言えない俺たち。
それがうまく説明のできない今の2人の関係を表しているように思えた。