スウィートレッスン〜運命の相手は…幼なじみ!?〜
頬からやっと美琴の細い指が離れた。
あぁ~よかった…やっと解放してくれた。
「それで大ニュースってなに?」
「フフッ。話を聞いたら、ヒナも嬉しいと思うよっ!」
「嬉しい?」
って言うか、美琴のその意味ありげな含み笑い…なんだかこわいんですけど。
「なんと…ついにっ!!うちの学校に男子の実習生が来ることになりました~」
「…………」
それを聞いて…あたしは『それがなに?』って顔をしていると思う。
「ヒナも嬉しいでしょ? やっとこの学校で若い男子が見えるんだよ!」
「あっ、うん……」
そう返事をしたものの、美琴の話に全然興味がなかった。
だって、ただ若いだけじゃ…その人がカッコいいとかまでわかんないし。