スウィートレッスン〜運命の相手は…幼なじみ!?〜
俯いていた視線を上げると、昨夜と同じくらい眉間にシワを寄せている…
───ダイちゃんがいた。
「大地、この子だろ?お前が前に話してた隣に住んでた子って!オレ、すぐにわかっちゃったし。やっぱり、オレの勘ってすごくね?」
「くだらねぇこと言わなくていいから…俺の質問に答えろよ」
この人…“あつひとさん って言うんだ。
あつひとさんの明るい声とは対照的に、ダイちゃんの声はとても低くて怖いぐらい。
「なにもしてねぇよ。この子が吉田たちに絡まれてたから、オレが助けたんだよ。で、この子がお前に用事があるみたいだったから、ここまで案内したわけ」
「…………」
ダイちゃんはなにも言わず…あつひとさんを睨んでいる。
「そんなことよりもオレの勘、やっぱり当たってたな!この子、すっげーかわいいじゃん♪」
「……離せっ!」
いきなりダイちゃんがあたしの肩の上に置かれていた手をすごい勢いで振り払った。