スウィートレッスン〜運命の相手は…幼なじみ!?〜


なんて…ひどいことをしたんだ…俺は。


「ヒナ…ごめん」


ヒナを自分の胸に抱き寄せた。


「うぅ…っ…」


「えっ」


すると、胸の中にいる…ヒナの体が小刻みに震え出しはじめた。


そんなになるまで、なんで我慢してたんだよ。


「ふぇ…っ…ぅっ…」


子供みたいに泣きじゃくるヒナの頭を


あの頃と同じように何度も優しく撫でてやる。


「ヒナ、ゴメンな…ゴメンな」


何回も謝りながら…俺は今にも零れ落ちそうな涙をこぼさないように我慢した。
< 226 / 432 >

この作品をシェア

pagetop