スウィートレッスン〜運命の相手は…幼なじみ!?〜
───────────・・・
「ヒナ 帰ろ!」
5限目の現国が終わると、すぐに美琴が側にやって来た。
「ゴメンね。今日も一緒に帰れないんだ」
「えっ、今日も一緒に帰れないの?久し振りにヒナとカラオケにでも行こうと思ったのに…」
「お昼休みに倉石先生に、また用事を頼まれちゃって…ゴメンね」
「いくら学級委員だからって、倉石先生もヒナに用事を頼みすぎだよっ!」
美琴が口を尖らせて文句を言う。
「明日は一緒にカラオケ行こうね」
「……うん。実はね、今日はカラオケにただ行きたかったわけじゃなくて、ヒナにもう1度 光貴くんのことを謝りたかったんだ」
さっきまで見せていた元気が消え、美琴が急に複雑そうな表情を見せた。