スウィートレッスン〜運命の相手は…幼なじみ!?〜
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「失礼します。倉石先生はいますか?」
「あっ、森本さん」
職員室に入るなり、倉石先生があたしの姿を見つけて手を振ってきた。
「いつもホントにゴメンなさいね」
「別にいいですけど…それより、どうしたんですか?机の上が資料だらけじゃないですか」
いつもきちんと整理されている倉石先生の机の上が、プリントの山で埋もれていた。
「今度、研究発表があるんだけど、あまりにも必要な資料がいっぱいで…1人で手が負えなくなっちゃったの」
「これだけあると大変ですね」
「早速だけど、これを100部コピーして資料室に持って行ってくれる?早川先生も そこで手伝ってくれてるから」
「えっ?ダイ…早川先生もいるんですか?」
「クスッ。そうなの。今日は時間があるって言うから甘えてお願いしたんだけど、どうかした?」
「いえ。なんでもないです」
どうしよう。ダイちゃんと2人っきりなんて──・・・