スウィートレッスン〜運命の相手は…幼なじみ!?〜

あたしの指先から…爪先までの全部に


ダイちゃんが1つ1つ、大切そうに触れていく。


その間、このまま時間が止まればいいのにって…何度もそう思った。




そして、大好きな人と1つになった時


「……ヒナ」


こわいくらいの『シアワセ』を感じて、バカみたいに涙が溢れたんだ。


「ヒナ、どうした?」


「……なんでもない」


「つらかったのか?」


ダイちゃんが心配そうな瞳をして、あたしの目を見つめる。


「ちっ、違うよ。これは嬉しくて…泣いてるだけ」


「……ヒナのバカ」


ダイちゃんの温かい腕の中は、これ以上ないっていうくらい…幸せをあたしに何度も実感させてくれるの。
< 267 / 432 >

この作品をシェア

pagetop