スウィートレッスン〜運命の相手は…幼なじみ!?〜
あたしの指先から…爪先までの全部に
ダイちゃんが1つ1つ、大切そうに触れていく。
その間、このまま時間が止まればいいのにって…何度もそう思った。
そして、大好きな人と1つになった時
「……ヒナ」
こわいくらいの『シアワセ』を感じて、バカみたいに涙が溢れたんだ。
「ヒナ、どうした?」
「……なんでもない」
「つらかったのか?」
ダイちゃんが心配そうな瞳をして、あたしの目を見つめる。
「ちっ、違うよ。これは嬉しくて…泣いてるだけ」
「……ヒナのバカ」
ダイちゃんの温かい腕の中は、これ以上ないっていうくらい…幸せをあたしに何度も実感させてくれるの。