スウィートレッスン〜運命の相手は…幼なじみ!?〜


「……見たのか?」


聞こえてきたのは、寂しそうなダイちゃんの声で。


それとほぼ同時に



「……ぅ…っ…ぅっ」



言葉より先に涙が頬を伝っていた。


「……ダイちゃん」


はじめて目にしたダイちゃんの背中にある…消えることのないたくさんの傷たち。


見ることすら、耐えられない痛々しい背中だった。


あたしはそれを見て、ただ背中を抱きしめることしかできなくて。
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