スウィートレッスン〜運命の相手は…幼なじみ!?〜
「ホントにいないのかぁ」
念のため、もう1回だけ…インターホンのボタンを押してみた。
だけど、なんの音沙汰もない。
しょうがない…アポなしだったし。今日は帰ろうかな。
そう思って…エレベーターを降りようとすると
♪ ~ ♪ ~
カバンの中から、ケータイが鳴った。
この曲は待ちこがれる…ダイちゃんじゃないし…って美琴か。
『もしもし…美琴、どうかした?』
『もしもし…ヒナ!?ちょっと聞いた?大事件発生だよ!』
いつもより大きな声を出して、美琴が興奮ぎみに話をする。
『ちょっと声が大きすぎるよ。耳が痛いじゃないっ!』
『落ち着いてなんかいられないよ!さっき、綾音(あやね)から電話があったんだけどね。早川先生が……』