スウィートレッスン〜運命の相手は…幼なじみ!?〜
【3】 隠せないショック
[ ヒナ:side ]
どうして知らないフリするの?
絶対にダイちゃんなのに──・・・
それとも、あたしのことなんて忘れちゃった?
生徒の質問に戸惑いながらも丁寧に1つずつ答えていく…ダイちゃんを1番後ろの席から見つめていると
「次はわたしね!じゃあ、ストレートに。今、早川先生って彼女はいるんですか?」
美琴が単刀直入に、みんなが1番気にしていることを聞いた。
「……プッ。今はいないけど…」
それに一瞬吹き出したけど、正直に答えるダイちゃん。
今は…ってことは、以前は彼女がいたんだよね?
ダイちゃんは今大学4年で、確か…3月生まれだったはず。
ってことは 今、21歳か。
彼女がいても全然…普通ってことぐらいわかる。
それに…あたしには全く関係がないってことも。
───だけど
この時、胸にキューーッと…強く締めつけるような痛みが走った。