スウィートレッスン〜運命の相手は…幼なじみ!?〜

───────────・・・


はぁ…やっと長い1日が終わった。


「ヒナ、先に帰っててくれる?わたし、麻里(まり)に借りてた雑誌を返してくるから!」


「わかった」


美琴がE組にいる麻里のところに行き、あたしは1人で先に学校を出た。


いろんなことから解放されて、ちょっと安心した気持ちで校門を出るとすぐ…



「ヒ~ナちゃん!」



二度と聞きたくないと思っていた…あの声がした。


すぐに鳥肌が立ちそうになる。


「また、そんな怖い顔なんてしちゃって…」


「…………」


「あれ?ヒナちゃんの目、腫れてない?もしかして、泣いちゃったとか?」


そう言って…あたしの目尻に軽く触れた。



─────パシッ!



「あたしに触らないでよっ!」


「クスッ。やっと喋ってくれたね」


どうして…また光貴くんがここにいるの?
< 372 / 432 >

この作品をシェア

pagetop