スウィートレッスン〜運命の相手は…幼なじみ!?〜
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はぁ…やっと長い1日が終わった。
「ヒナ、先に帰っててくれる?わたし、麻里(まり)に借りてた雑誌を返してくるから!」
「わかった」
美琴がE組にいる麻里のところに行き、あたしは1人で先に学校を出た。
いろんなことから解放されて、ちょっと安心した気持ちで校門を出るとすぐ…
「ヒ~ナちゃん!」
二度と聞きたくないと思っていた…あの声がした。
すぐに鳥肌が立ちそうになる。
「また、そんな怖い顔なんてしちゃって…」
「…………」
「あれ?ヒナちゃんの目、腫れてない?もしかして、泣いちゃったとか?」
そう言って…あたしの目尻に軽く触れた。
─────パシッ!
「あたしに触らないでよっ!」
「クスッ。やっと喋ってくれたね」
どうして…また光貴くんがここにいるの?