スウィートレッスン〜運命の相手は…幼なじみ!?〜

「それを見てビックリした?」


目尻を下げ嬉しそうな顔をして、ヒナが俺の顔を見つめてくる。


「こらっ!近いって」


「わぁ~!なにするの。なんにも見えないじゃない」


ヒナの目を右手で慌てて隠した。


さっき、あれだけヒナにチューしまくっといてなんだけど。


ヒナから接近されると…ヤバい。


てか、弱いっつーか。


余裕がなくなるなんて…俺、どんだけ情けないんだよ。


でも、今…言わなきゃ。


「ヒナ、そのままで聞いて」


ヒナに伝えなきゃいけないことがある。


「ヒナ…ありがとう。このメモを見て1番大事なことにやっと気がついた」


「……えっ」


「……幸せになる方法」


右手をゆっくり離すと、俺の目を真剣な瞳で見るヒナがいた。
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