スウィートレッスン〜運命の相手は…幼なじみ!?〜

それから数秒後、やっとヒナがおとなしくなった。


「急におとなしくなりやがって…今度はどうしたんだよ」


「あたしね、もうすぐ…」


言いにくそうにモジモジと口ごもるヒナ。


「もうすぐなんだよ?」


「誕生日だから…プレゼントが欲しいな」


「クスッ。そんなことか。わかったよ!」


「ホントにいいの?」


小さな背中に腕を回し、もう1度…きつくヒナを抱きしめて、そして耳元で…甘く囁いた。



「ちゃんと覚えてるよ」


「えっ…」


「ヒナがこの世に生まれて来てくれた…6月23日」



俺にとって、その日は神様にありがとうって言いたくなる日なんだ。
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