スウィートレッスン〜運命の相手は…幼なじみ!?〜
「ダイちゃん、大丈夫?」
ハッと我に返ると、ヒナの心配がすぐそこにあった。
「……なんでも…ないです」
「ダイちゃん、指きりしない?絶対に今度つけてね!」
恥ずかしそうに俺の前に差し出した…小さな小指。
こんなに純粋なコイツが嘘をつくわけがないか?
「いっぱいつけるつもりなんで覚悟しとけよ」
「クスッ…うん」
桜の花びらを揺らす春風のような…ヒナの柔らかく優しい笑顔。
これに免じて今日は、待ってやるとするか。