スウィートレッスン〜運命の相手は…幼なじみ!?〜
その言葉を聞いた瞬間、怒りが込みあげてくる。
急いでベンチから腰を上げ、ダイちゃんに背を向けた。
「ちょっと待てよ!俺、ヒナに言うことがあるから」
「なによっ!」
「他の生徒の前でさ…。『ダイちゃん』って言われるの、迷惑だから呼ぶなよ」
頼まれたって、絶対に言わないしっ!
「それとヒナと昔からの知り合いだからって…ヘンに誤解されたくないし、必要以上に俺に近づいてくるな」
「…わかったってば!早川先生、さよなら」
最後にそれだけ言うと、あたしは礼拝堂を飛び出していた。
どうして…ダイちゃん
急にそんな冷たい言葉を言うのよ。
意味わかんないしっ!
なんだかわからないけど、昔…大好きだった人にそんなことを言われたら、やっぱりショックで。
向こうに見える校舎が、だんだんと歪んで見えてきた。
そして、ポロポロ…と、頬に悲しい涙が頬に流れていった。