スウィートレッスン〜運命の相手は…幼なじみ!?〜
俺がどんなにヒナの方に視線を向けても、窓の方ばかり見て…絶対にこっちを見ない。
完全にソッポを向いている状態だ。
その姿に一瞬、胸にチクッって細い針が刺さったような痛みが走る。
ヒナの完全無視は、1日中ずっと続けられた。
他の生徒が俺を取り囲んでおしゃべりをはじめても、ヒナだけは自分の席から一歩も動こうとせず読書をしてるし…俺の側に絶対に近寄ってこない。
なんで、こっちを見ないんだよ?
って、言いたくなるくらい俺を絶対に見ようとしなくて…情けないけど
『降参』って言いたくなった。
───緊急事態発生!
お願いだから…ヒナ、こっち向いてくれよ。