誠の桜に止まる蝶~沖田目線~
総「お母さまって呼んでいるけど、まさかほかに好いた男ができたとか?」

蝶「そ、そんなわけないでしょ!!」

私はぶんぶんと首を横に振りながら否定する。

すると子供はぱっと顔を上げる。

「あっ!!お父様!!!」

総「え?」

そして私の膝から元気よく飛び降りて総司へと向かう。

総司も戸惑いながらも条件反射といったように抱きとめる。

蝶「総司が、お父様?」

総「ちょ、僕子供なんていないけれど?」

そう言うと腕の中の子供は泣きそうな顔で総司を見る。

「お父様じゃないの・・・・?」

総「え?」

「うわああああああああん!!!お父様ああああああああ!!」

火がついたように泣き始める。

土「なんだ?」

原「いま子供の声が聞こえなかったか?」

沙「男の子?」

一「うむ。泣いているようだな」

その声を聴きつけてみんなが縁側にやってきた。
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