誠の桜に止まる蝶~沖田目線~
一「向こうから明かりが・・・・?」

見ると提灯を片手に下げた女の人が一人で歩いてきた。

僕たちに会釈をして通り過ぎていく。

土「こんな時間に墓参りしてる人もいるんだな」

総「そうですね。あ、もうすぐですよ」

僕の声に蝶はびくりと肩を揺らす。

そして噂の女の幽霊がでる場所までたどり着く。

そしてそっと木の陰から覗いてみる。

総「…いた・・・・」

蝶「!?」

原「おいおい、本当にいやがる・・・・」

一「ああ、だがあれは本当に女なのか?」

土「うす布かぶってるからよくわからねえな」

その人影はうす布をかぶっており性別がよくわからない。

そしてすっと立ち上がる。

その刹那黒髪が揺れたのがかろうじて見えた。

原「いま長い髪見えたよな?」

一「ああ、どうやら女のようだな」


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