誠の桜に止まる蝶~沖田目線~
一「それで総司、どうするのだ?」

総「どうするって、どうもできないんじゃないの?」

まさか本当にいるなんて思わなかったし。

蝶「ねえ、あの人泣いてない?」

蝶に言われてみると涙を拭う動作をしていた。

原「ああ、泣いてるな」

次の瞬間助成がこちらをみる。

「誰?」

僕たちは戦慄が走ったようにその場凍りつく。

総「名乗り出てみる?」

僕が小声でつぶやくと蝶がすっと立ち上がり茂みから出る。

土「蝶!?」

蝶「もしかして、沙織?」

原「え?」

沙「蝶?」

蝶「やっぱり沙織だ!!」

駆け出した蝶につられて僕たちも茂みから飛び出す。
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