誠の桜に止まる蝶~沖田目線~
沙「あなたたち、こんな夜更けに何やってるの?」

僕たちのことを驚きながら見つめる。

総「いやあ、実はさ・・・」

話を聞いて沙織が笑い出した。

沙「あはは!じゃあ幽霊って私のことだったんだ!!失礼だなあ。でも、白い布かぶってるしあたりまえか」

原「沙織、お前ここでなにやってるんだ?」

沙「見てわからない?お墓参り。」

しれっと言ってのけるところが沙織らしい。

一「誰の墓なのだ?」

沙「私の両親よ」

蝶「え?」

沙「私の両親はね、私が幼いころに亡くなっているの。」

そういって愛おしそうに墓石をなでる。

土「なんで毎晩墓参りに来てるんだ?昼間にくればいいじゃねえか」

すると沙織が困ったように微笑む。

沙「夜のほうが二人とも私に逢いに来てくれるかなって」

蝶「え?」

沙「あのね、今はお盆でしょ?あちらの世界から帰ってくるって言われてるでしょ、だから、あいたいなってね」
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